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Channel: 羽音~はおと~
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完治に向って・・。

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長男のアトピーが、ぐっと悪くなるのは、いつも決まって春先。



やっぱり、花粉なんかの影響が大きかった。



そして、夏を迎え、海へ行き、そのままいい状態になる。



そして、冬になると、乾燥のため、また肌がかさかさし始めてくる。



そして、春になり・・・





そんな一年の繰り返しだ。








ただ、その症状の重さが、どんどん軽くなってくる。



つやつやの、きめの細かい皮膚が、どんどん増えてきて、



膝の裏と、ひじの裏 を残して、あとはどんどんきれいになっていく。











きれいになったとはいえ、夜中に「背中いいこいいこして。」って起こされて


ずっと背中をさすってあげることは、よくあった。




でも、それは、なんとなく 長男にとっての「安心」であり、


ずっとそうやって寝ていたので、甘えてるって感じで、


前のように、「どうしてうちの子だけ・・・」なんて、悲しい思いをしながら


背中をさするのとは違っていた。







パジャマの中に手を入れて、さわった長男の背中は、



ざらざらで、さする私の手のひらが痛くなるほどだったのに、



うそのように つるつる で、



治ってきているってことが、実感できた。












小学校に入ると、保育園の時の何十倍も、夢中になることが増えてくる。









毎日、うちの玄関から 靴がはみ出すほど友達が遊びに来て、



「も~!外で遊べ~~~!!」


私が一括!



外で、ドッチボールしたり、公園へ行ったり・・・






長男が 夢中 になることは、毎日いくらでもあるんだ。











そうやって、どんどんカユミから遠ざかっている時間が増え、





長男のアトピーは、どんどん良くなっていった。










そのうち、


病院でもらう塗り薬も、一切塗らなくなり、




当時入っていた、「生協」で売っていた 「スクワラオイル100%」というオイルを、


保湿のために、毎日塗っていたくらいですむようになった。







長男も、体がきれいになっていくことで、自信もつき、




また、それが、体にいい循環となり、




一気に いい状態に変わっていくようだった。













ほんの、この間まで、夜も眠れないほどの カユミと戦っていた。








夜になると、バリバリと体をかく音で目がさめ、




「かいちゃだめ!」って、腕をはがす、



その時の、腕のちからは、ものすごく強く、どれほど我慢できないカユミなのかがわかる。










「僕の うで 縛って。」







「え?」








「ぜったいに、掻かないように縛って!」










長男に頼まれ、ひもで後ろ手に縛った。



まるで、捕まった人かのような、その姿。



なんだか、胸が痛い想いだ。






寝付いた長男は、カユミで暴れ、縛って動けない手でも、必死に掻こうとしている



体を大きくよじらせ、カユミと戦っていた。




私は、急いで縛った腕をほどいて、背中をさすった。











「もう、縛るのはやめようね。なんか、うまく寝れないでしょ」



「いいの!掻きたくないのに、寝てると掻いちゃうんだもん。縛る。」








落着いて寝てる長男を見て、涙が止まらなかった。






長男も、掻きたくない、掻かなきゃ治るってわかってる。




腕を縛った長男を見るのは、心が張り裂けそうに痛んだ。








こんなことするくらいなら、ずっと私が寝ないでさすってるよ・・・・。














もう、あんな辛い思いをさせたくない。





つるつるの背中を、さすりながら、長男の寝顔を見ていた。。。

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